仮想通貨のあれこれ

取引所トークンブームの次を考察する上での仮想通貨市場のライフサイクル

今は正に空前の取引所トークンブームです。

ほぼ毎日、新しい取引所の話題がツイッター界隈に溢れています。

直近では、CoinExの取引所トークンであるCETが一晩で8倍になるという驚異的な高騰をみせています。

仮想通貨市場は未だに低迷を続けています。時価総額は30兆円前後を行ったり来たりです。

では、なぜ取引所トークンだけが高騰を続けているのでしょうか?

今回は、取引所トークン高騰の要因と昨年度の仮想通貨市場の価格面でのライフサイクルについて考えてみます。

加えて、取引所トークンの今後と2018年下半期の仮想通貨市場について考察してみます。

なぜ取引所トークンは高騰するのか?

主に3つの理由があると考えています。

機能が明確

取引所トークンの機能には主に以下のようなものがあります。

  • 手数料が安くなる
  • 取引所トークン建の通貨ペアがある
  • 取引所の利益を配当で貰える

いずれも機能が明確です。

仮想通貨には様々な機能がありますが、正直な話専門家でなければすごいと説明されても複雑な仕組みについては普通は理解できません。

それに引き換え、取引所トークンの機能は明確で、いずれもユーザーのメリットになるものばかりです。

直近では高配当型の取引所トークンが人気を集めています。

従来の仮想通貨投資では価格の値上がり、つまりキャピタルゲインによって投資家は利益を得ていました。

配当により、投資家はキャピタルゲインに加えて、インカムゲインも得ることができます。

どうせなら、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらもある方がお得であると考えるのは自然な流れです。

取引所のマーケティングがお見事

取引所にはユーザーが集まらないと話になりません。

その点で成功している取引所はマーケティング施策がお見事です。

特に素晴らしいと思うのは取引所トークンのエアドロップです。

仮想通貨はあくまでも電子データです。価格の裏付けなんてありません。しかしながら、欲しいと思う人がいるから価格がついて売買されることになります。

取引所トークンも最初は価値なんてありません。

  • 開発費はともかく、原価がゼロに近い取引所トークンをエアドロップで無料でユーザーに配布して人を集めます
  • ユーザーが増えると取引量が増えてどんどんトークンに価値が出始めます
  • 取引所トークンの価値が高騰すると聞きつけた新規ユーザーが更に群がります

タダみたいな原価で多くのユーザーを集めるこの手法はお見事と言うしかありません。

皆が上がると信じているから上がる

実はこれが1番大きな要素だと考えています。

仮想通貨市場が低迷して、仮想通貨マネーは行き場を失っています。

そのため、少しでも美味い話があれば飛びつく投資家が数多く存在しています。

「取引所トークンは鉄板だ」と考える投資家が多ければ多いほど取引所トークンブームが継続することになります。

仮想通貨市場のライフサイクル

次に、2017年からの仮想通貨市場のライフサイクルについて考えてみます。

2017年はざっくりと2回大きな動きがありました。

5月と12月です。

この2回においては、仮想通貨市場は以下のような順番で高騰を繰り返しました。

  1. ビットコインの急騰
  2. メジャーアルトコインの急騰
  3. 草コイン(時価総額下位銘柄)の循環物色と高騰
  4. ICOへの資金流入

これらが一巡すると、潮が引いたように仮想通貨市場から資金が抜かれ始めます。

また、2017年5月にはなかったイベントとして、12月からの流れでは新たなイベントとして「取引所トークンの高騰」が加わりました。

2018年下半期の仮想通貨市場

仮想通貨市場は本当に回復するのか?

この記事を書いている今現在において、ビットコインは65万円前後です。

2018年2月頭に一旦の底値をつけてから徐々に相場が回復していたものが、全戻しの状況です。

そのため、完全に楽観視しているわけではありませんが、各国での法整備が整いはじめるにつれて、徐々に市場は回復していくのではないかと考えています。

日本の大手企業も次々に仮想通貨参入を表明しています。

また、直近では6月21日、イーサリアムの共同創業者であるCharles Hoskinson氏の「ウォールストリートが数十兆米ドル(数千兆円)を仮想通貨市場に投じる」とのツイートが話題になっています。

かなり盛った話だとして、話を1/10程度で聞いたとしても100兆円です。

世界の株式市場は8,000兆円~1京円とも言われていますので、100兆円であれば十分にあり得るのではないでしょうか。

現在の仮想通貨市場は30兆円前後をうろうろとしています。

仮に100兆円の資金の流入であったとしても、今の3倍以上です。

仮想通貨市場はまだ100兆円を超えたことがないため、一気に今までの記録を超えていくことになります。

日本においては、SBIグループが本格的に仮想通貨に参入してきました。

一般向けの口座開設が始まる7月にはネット証券において日本一の口座数を誇るSBI証券からの資金流入も期待できます。

市場予測

一旦の下降トレンドは6月で終了し、7月よりは徐々に市場が回復していくと考えています。

ただ、下降トレンドが半年間も続いたため、上値がかなり重くなっているので、2017年のような急騰はすぐには期待できないと考えています。

回復の順番としては、昨年同様に

  1. ビットコイン
  2. メジャーアルトコイン
  3. 草コイン

の順番だと想定していますが、ビットコインの基軸通貨としての機能が段々と薄れて、独自の価格を形成し始めるメジャーアルトコインも出てくると考えています。

また、全ての草コインが回復するわけではなく、淘汰されるコインが多数出てくると考えられます。

ICOに関しては規制が強化されて、一般投資家が参入できるパブリックセールはなくなっていくと思われます。

取引所トークンブームはどうなるのか?

市場が回復すると、更に取引所トークンブームは過熱すると考えています。

仮想通貨の価格と取引所は切っても切り離せません。

仮想通貨市場が低迷する中でこれほどの盛り上がりを見せているのです。本格的に市場が回復したら、どれほどの破壊力があるかは想像しやすいです。

ただ、現在隆盛している全ての新興取引所が生き残るとは考えていません。

実際に多くの新興取引所を使ってみて、特に2つの取引所に注目しています。

FCoin

ポストバイナンスの大本命はFCoinです。

80%還元の高配当型モデルで注目を集めていますが、使いやすさ・サーバーの強さ・取扱いコインのセンス等々、他の新興取引所と比べて圧倒的であると考えています。

詳細は、「仮想通貨取引所FCoinの特徴と登録・口座開設方法まとめ  」を合わせてご覧ください。

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CoinEX

ポストバイナンスの大穴はCoinExです。

FCoin同様に80%の高配当をリリースして急速に発展してます。

使ってみたらわかりますが、アプリを含めてとても使いやすく、デザインも優れています。

また、ビットコインキャッシュ(BCH)基軸というユニークな特徴を有していますので、BCHの発展によっては今後更に面白くなっていくと考えられます。

詳細は、「CoinExの特徴と新規登録・口座開設方法まとめ  」を合わせてご覧ください。

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元バイオテクノロジー分野の研究者。事業計画、経理・税務、ブランド戦略、Webマーケティングから営業までいろいろやります。2017年からは『仮想通貨』にどハマり中。このサイトが皆さまのお役に立てれば幸いです。 ちなみに、アイコン画像は遺伝子(gene:ジーン)の模式図。
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