Electroneum(ETN/エレクトロニウム)のハードフォークに伴い新コインであるElectronero(ETNX)が生まれる見込みです。ETNの保有者には、1:1の割合にてETNXが付与されます。日程は、2018年5月11日の見込みです。
今回は、新コインであるETNXのもらい方を解説します。
【2018年5月6日追記】
ETNX公式サイトによると、テストネットが280,000ブロック生成時(2018年5月11日予定)、メインネットが307,000ブロック生成時(2018年5月29日予定)に公開になります。それに伴いハードフォークの日程は5月29日に変更になるとのことです。
今後も日程が変更になる可能性もありますので、ETNX公式サイトを随時確認されることをおすすめします。
また、ETNXのもらい方ですが、Webウォレットに入れた後に、更にペーパーウォレットに入れる必要があるようですので加筆修正します。
ETNにはいろいろなウォレットがあります。分かりにくいので、ざくっと、『Webウォレットが基礎となるウォレットである。Webウォレットを用いてペーパーウォレットや取引所にあるETNを出し入れできる』とイメージしていただけますと以下の説明も分かりやすいと思います。
ハードフォークが行われない可能性もあり、新コインが必ずもらえる保証はありません。また、何らかの理由により保有しているETNが消失した場合においても、責任は負いかねますのであらかじめご了承ください。
目次で内容を確認⇒
Electroneum(ETN/エレクトロニウム)とは?
ETNの最大の特徴は、モバイル市場に特化した仮想通貨であることです。スマホを用いて誰にでも簡単に使える仮想通貨を目指しています。モバイル特化だけに、スマホを用いてのマイニングができるというユニークな特徴もあります。
最大供給量は210億枚です。これには理由があり、ビットコインのように小数点以下の分かりにくい表示にならないように、あえて多めの供給量に設定されています。
ETNが目指すのは、『リアルマネー』として多くのユーザーに実際に使われることです。
Electronero(ETNX)とは?
ETNXは、ETNのモバイル特化という特徴を継承しつつ、ASIC耐性などの機能を強化したコインとして誕生する予定です。
なお、ETNX開発チームは、本家のETN開発チームとは無関係とのことです。
Electronero(ETNX)をもらう方法
How can I retrieve my ETNX if I own ETN coins?
To be safe, you may follow this guide:1: Keep your ETN secure in your web wallet or preferred Exchange storage.
2: Create an ETN paper wallet, or an ETN desktop wallet before the snapshot occurs on block # 307,000
3: Transfer some or all of your ETN tokens to your ETN paper wallet, or ETN desktop wallet before the snapshot occurs on block # 307,000
4: Transfer your ETN back to your ETN web wallet or preferred Exchange storage for safe keeping after the blockchain snapshot on block # 307,000
5: Retrieve your private spend and view keys, along with your address and/or mnemonic seed word key from the ETN wallet you transferred tokens to on step 3
6: Restore your paper wallet / desktop wallet on ETNX network and claim your new Electronero 1:1 ETNX for ETN
引用:ETNX公式サイト
上は、ETNX公式サイトのFAQから引用したETNXをもらう方法です。(2018年5月6日時点のものに差し替えました。)
ざっくりと訳します。
- ETNをWebウォレットか取引所に安全に保管する
- 307,000ブロック生成前に、ペーパーウォレットかデスクトップウォレットを作成する
- 307,000ブロック生成前に、一部または全部のETNをペーパーウォレットかデスクトップウォレットに移す
- 307,000ブロックのスナップショットの後に、安全のためにWebウォレットか取引所に移す
- 上の3でETNを移動させたETNウォレットの『Private spend』と『View key』を取得する
- ETNXネットワーク上に、ペーパーウォレットかデスクトップウォレットを戻し、ETNXを受け取る
この方法に従うと、307,000ブロック生成時において、ペーパーウォレットにETNを入れておく必要性があるようです。
そのため今回は、Webウォレットの作り方と取引所(Cryptopia)からETNウォレットへの送金方法、さらにペーパーウォレットの作り方を紹介します。
Electroneum(ETN/エレクトロニウム)公式Webウォレットの作成
メールアドレス・パスワードの設定
まずは公式サイトに移動します。
『Create account』をクリックします。
- メールアドレスの入力
- パスワードの入力
- パスワードの再入力
- 『I’m not a robot』のチェックボックスをクリック
- 『Create account』をクリック
次に、登録したメールアドレスに送付されてきたURLをクリックします。
SMS(ショートメールサービス)を用いた認証
次に、SMSを用いた認証を行います。
- Country Code:+81(Japan)を選択
- Mobile Number:携帯番号の最初の「0」を抜いて入力 例:9012345678
- 『I’m not a robot』のチェックボックスをクリック
- 『Sned SMS』をクリック
上のような確認が入るので、携帯番号が正しいかを確認して『OK』をクリックします。
次に、SMSに送付されてきた『6桁の認証コード』を入力します。
PINリカバリー用メールアドレスの設定
- 最初に設定したものとは別のメールアドレスを入力
- 『I’m not a robot』のチェックボックスをクリック
- 最初に設定したパスワードを入力
- 『Continue』をクリック
次に、最初に登録したメールアドレスに送られてきたURLをクリックします。
表示された画面にて、『I’m not a robot』をチェックし、『Confirm Email Address』をクリックします。
PINコードの設定
PINコードの設定に移るために『Continue』をクリックします。
- 5桁のPINコードを入力
- 5桁のPINコードを再入力
- 『I’m not a robot』のチェックボックスをクリック
- 『Save PIN』をクリック
最後に、『Security Notice』を確認し、全てのボックスをチェックし、『I Understand』をクリックします。
ウォレットの作成はこれで終了です。お疲れまでした。
Electroneum(ETN/エレクトロニウム)のWebウォレットへの送金
まずは、ETNウォレットにログインします。
※なお、管理画面右上のタブから『日本語』を選択することも可能です。
ログイン後、画面右下にある『Your Public Wallet Address』が入金用のアドレスです。
この下にある『Click to copy』でアドレスをコピーします。
CryptopiaからETN Webウォレットへの送金
Cryptopiaにログイン後、右上のビットコインマークをクリックして、メニューを表示させた後、『Withdraw』を選択します。
『Select a currency』に『etn』と入力し、『Electoroneum(ETN)』を選択し、『Next』をクリックします。
- 送金数量を入力
- コピーしたウォレットのアドレスを貼付け
- 空白のまま
- PINコードの入力(※)
※設定によっては、『2段階認証コード』の場合もあります。
『Done』をクリックします。
Cryptopiaに登録してあるメールアドレスに上のようなメールが届きますので、『Confirm Withdraw』をクリックします。
これで送金手続きは完了です。通常は5分程度でETNウォレットに反映されるので確認してください。
Electroneum(ETN/エレクトロニウム)ペーパーウォレットの作成
まずはETNの公式サイトに移動します。
※なお、ETNのWebウォレットの管理画面からも作成可能です。管理画面の左側のメニューから『Offline Paper Wallet』を選択できます。基本的には同じですが、こちらの方が少しステップが少ないので簡単です。
画面を下の方に移動していくと現れる『Downloads』をクリックします。
『Download ZIP』をクリックします。
ここからは、オフラインでも大丈夫です。
Zipファイルを解凍すると上のようなファイルが出てきますのでクリックします。起動には『Google Chrome』が必要です。
『LET’S GET SRARTED』をクリックします。
下の水色のゲージが右端に来るまでマウスを動かし続けます。
『SAVE WALLET AS PDF』をクリックします。
PDFがダウンロードされますので、これでペーパーウォレットは完成です。PDFを大事に保管し、バックアップのために印刷もすることをおすすめします。
ETNのペーパーウォレットの特徴としては、秘密鍵に『Private Spend』と『Private View』の2つがあることです。
『Public Wallet』がペーパーウォレットのアドレスになります。
Webウォレットからペーパーウォレットへの送金
まずは公式サイトに移動します。
ログイン後、右側の『ETNを送る』をクリックします。手順は4ステップです。
- ペーパーウォレットのアドレスを入力(※)
- 送金したいETNの数量を入力
- 内容の確認
- PINの入力
※取引所への送金ではないので、『支払いID』は必要ありません。
通常は5分程度で送金が完了するようです。
長い道のりでしたが、ETNをもらう準備はやっと完了です。本当にお疲れさまでした。
ペーパーウォレットからWebウォレットへのインポート
ログイン後、右側の『オフラインウォレットからインポート』をクリックします。手順は4ステップです。
- ペーパーウォレットのアドレスを入力
- 『Private View』の入力
- 『Private Spend』の入力
- 内容の確認
送金には2時間程度かかるそうです。
ハードフォーク後の対応
2018年5月29日にハードフォークが行われる予定です。
その後はまず、ペーパーウォレットからWebウォレットか取引所に送金し、ペーパーウォレットのETNをゼロにします。
実際になってみないとわからない部分はありますが、公式テレグラムでの管理者の発言を参考にしますと、307,000ブロックのスナップショットの後に、ETNXのウォレットが作成されるそうです。
その後、ETNXの開発サイドが提供してくれることになっているオープンソースのウォレットソフトウエアを用いて、各自のETNXウォレットが使用可能になり、そこにETNXが付与されるとのことです。
原理はよく分かりませんが、どうやらこの時にすでに空にしてあるETNのペーパーウォレットのアドレスと秘密鍵が必要になるそうです。
まとめ
ETNXが付与される保証はまだありませんが、Webウォレットの作成をするきっかけになったので良かったです。ただ、正直、いろいろなウォレットが出てきて混乱しました。なので、ETNXがもらえなかったら少し悲しいです。。
5月29日を楽しみに待ちます。後日談は、また記事にする予定です。