こんにちは、ジーン(@btcgene3)です。
今回は、仮想通貨市場の今後について考察します。
仮想通貨に春は来るのか?
2018年1月8日に仮想通貨市場は90兆円近くまで成長しましたが、その後、市場は30兆円近くまで暴落しました。今は少し回復しましたが、市場は35兆円前後をうろうろしており、未だ本格的な回復には至っていません。
東京では桜の満開が近づいており、季節は春になろうとしておりますが、仮想通貨の春はまだ遠いかもしれません。ただ、このまま仮想通貨が終わることはないと考えております。今回は、その理由を独自の考察を交えて展開します。
市場性
上記でもお示ししましたが、現在の仮想通貨市場は35兆円前後です。とてつもない金額です。
では、世界の株式市場はどのくらいの規模なのでしょうか?実は、1京円(10,000兆円)レベルにあると言われております。対等に比べてよいかは議論の余地があると思いますが、株式市場に比べたら、仮想通貨市場はまだ小規模であると言えます。仮に株式市場からわずか3%の資金が仮想通貨に流れてきたとして、仮想通貨市場は一気に10倍になります。
そのため、仮想通貨市場はこれからの成長が望める市場であると考えられます。
イノベーター理論
「イノベーター理論」という言葉をご存知でしょうか?
イノベーター理論とは1962年に米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授が提唱したイノベーションの普及に関する理論で、顧客の商品購入に関する感度を早い順に「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」の5つの層に分類したもの
イノベーター理論の分類の中で、最も先駆的なイノベーターは全体のわずか2.5%です。次に来るアーリーアダプターは13.5%です。イノベーターとアーリーアダプターは合わせても市場全体の16%となります。この2者まで普及するかどうかが次のアーリーマジョリティ、レイトマジョリティに広がるかどうかの分岐点になります。
現在の仮想通貨においてはおそらくアーリーアダプターへの普及まで進んでいると考えられます。
ここで大きな問題があります。
米・マーケティングコンサルタントのジェフリー・A・ムーアは、アーリーアダプターとそれに続くアーリーマジョリティとの間には容易に越えられない大きな溝(キャズム)があるとしています。この溝を超えないと仮想通貨はこのまま消えていく可能があります。
仮想通貨は、正にこの溝を越えることができるのかどうかの瀬戸際にいると言えます。この溝を越えることができた暁には、皆さま方のようなイノベーターとアーリーアダプターは市場の開拓者としてより大きなリターンを得ることができる可能性が高いです。是非とも越えて欲しいものです。
大手企業の仮想通貨参入
コインチェックでの仮想通貨NEM(ネム)のハッキング事件の報道をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
このような報道を目の当たりにすると、「仮想通貨は怪しい。」「気になっていたけど、ビットコインは買わなくて正解だった。」と思われた方も多いと思います。
やはり、多くの方が仮想通貨に参入するためには安心して資産を預けることができる取引所の存在が不可欠だと思います。
だって、株を買って、取引所から株が奪われたなんて聞いたことがありませんからね。
仮想通貨にとって大きなブレイクポイントになるのは、やはり大手企業の参入だと考えられます。
すでにSBI、サイバーエージェント、LINEなどが参入を決めており、実際にSBIにおいては新規口座登録も始まっています。これらの企業の参入により、仮想通貨投資の敷居はぐっと低くなり、より一般的なものになることが期待されています。
ただ、逆に一般的になると投資対象としてのリターンは小さくなると考えられます。リスクを十分に考慮しながら、なるべく早く仮想通貨投資を始めてみるのも一つの選択肢です。
本当に春は来るのか?
新しいテクノロジーが大好きな私としては、仮想通貨が一般的になる未来を楽しみにしています。
しかしながら、技術の進歩は日進月歩であり、もしかしたら10年後には仮想通貨に代わる新しいテクノロジーが生み出されているかもしれません。こればかりは誰にもわかりません。ただ、現時点では仮想通貨という新しいテクノロジーに投資するメリットはまだ十分にあると考えています。
完全なる勘ですが、北海道で桜が満開になる頃には、仮想通貨にも春が来るのではないかなと期待しています。
今回のまとめ
- 仮想通貨市場はまだまだ小規模であり、成長の余地がある
- 「イノベーター理論」における「溝」を越えることが重要
- 大手企業の参入により仮想通貨投資は一般的になる可能性がある