ブロックチェーン3.0として話題の『ArcBlock(アークブロック/ABT)』の特徴・将来性・購入可能な取引所(買い方)について解説します。
2018年2月3日に行われたICOは20分足らずで完売し、同月24日には複数の大手取引所への上場を果たした話題の仮想通貨です。
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ArcBlock(ABT/アークブロック)の特徴
ArcBlockとは?
ArcBlockは、分散型ブロックチェーンを構築および展開するためのプラットフォームおよびエコシステムです。分散型ブロックチェーンアプリケーションの構築および展開において『スケーラブルで、拡張性があり、使いやすいプラットフォーム』であることが特徴です。
『Arc=架け橋』『Block=ブロックチェーン』の名が表す通り、様々なブロックチェーンの架け橋となるべく作り出されました。
ArcBlockの主目的は、ブロックチェーンの一般社会への浸透を遅らせてきた障壁を取り除くことです。
※英語ですが、ArcBlockについてコンパクトに紹介されています。
ブロックチェーンの問題点
ブロックチェーン技術は未だに初期の段階にあると言われています。開発者や企業がブロックチェーンアプリケーションを作成することを妨げる多くの問題が存在しています。
ブロックチェーンの主な問題点
- 低いパフォーマンス
- ユーザーフレンドリーでない
- コスト
- プラットフォームロックイン
- 技術が未熟である
「プラットフォームロックイン」問題
開発者がサポートするブロックチェーンを決定してから、後で別のブロックチェーンにアプリケーションを切り替えることは、プラットフォーム固有のコードの実装等に理由により、非常に困難である
ArcBlockは、ブロックチェーン技術とクラウドコンピューティングを組み合わせた包括的なソリューションを提供することで、これらの問題点を解決するために生まれました。
Open Chain Access Protocol(オープン・チェーン・アクセスプロトコル)
『Open Chain Access Protocol』は、基盤となるブロックチェーンにアクセスするための抽象的なレイヤーを提供します。これにより、ロジックを変更したり、複数のチェーンテクノロジーを使用することなく、アプリケーションを異なるブロックチェーン上で動作させることができます。
つまり、ビットコインやイーサリアムなどの様々なブロックチェーンに互換性を持たせることが可能になります。
ArcBlockの『Open Chain Access Protocol』の導入により、複数のブロックチェーンプロトコルでのオープンな接続が可能になります。『プラットフォームロックイン』の問題を解決し、アプリケーションを複数のブロックチェーンファブリック上で実行できるようにし、開発者とユーザーエクスペリエンスを大幅に改善します。
BLOCKLET(ブロックレット)
『Blocklet』は、様々なタイプのアプリケーションを実行するための最新のマイクロサービスアーキテクチャとサーバーレスコンピューティング技術を活用した革新的なコンポーネントです。
『Blocklet』は、ArcBlockの『Open Chain Access Protocol』を介してブロックチェーンと通信し、あらゆるプラットフォームまたは言語で実装できる高水準のアプリケーションプロトコルです。既存のデータソースに接続し、オンチェーンとオフチェーンの両方のコンピューティングを実行します。
つまり、『Blocklet』は、ArcBlockの中核の技術であると言えます。
ブロックチェーン3.0
ビットコインがブロックチェーン1.0世代、イーサリアムがブロックチェーン2.0世代と言われております。
ArcBlockのユニークなデザインは、高性能で使いやすい、コスト効率の高い、プロトコルに依存しないプラットフォームを提供することを目指しています。
そのため、ArcBlockは、3.0世代のブロックチェーンアプリケーションを導く主要な技術的進歩であると考えられています。
ArcBlock(ABT/アークブロック)の概要
ICO | 2018年2月3日 |
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トークン名 | ABT |
総供給量 | 186,000,000ABT |
規格 | イーサリアムトークン(ERC20) |
公式サイト | ArcBlock公式サイト |
ホワイトペーパー | ArcBlockホワイトペーパー |
IOC時からのリターン
ドル建、BTC建では約2.5倍、ETH建では約3.5倍とICOからは大きく成長しています。
引用:icodrops
ArcBlock(ABT/アークブロック)の将来性
高いマーケティング力
ICOの同月に大手取引所である『Huobi』並びに『OKEX』に上場させている点からも、技術面だけでなく、チームのマーケティングの高さがうかがえます。最終的には、同月中に10か所の取引所に上場を果たしています。
This is an official announcement that ArcBlock token ABT will be first-listed on @Huobi_Pro , @OKEx_ and @gate_io for trading! Also, the token release will start on Feb 24 (Saturday) 7pm CST. Be sure to check your wallet that day! #Arcblock #ABT pic.twitter.com/xR4P9i4o5I
— ArcBlock (@ArcBlock_io) 2018年2月23日
パートナーシップ
LINUX FOUNDATIONやEEAのメンバーであり、IBMやSAPなどの大手企業に加え、数多くのブロックチェーン企業もプロジェクトに参画しています。
ロードマップ
- 2018年3Q:イーサリアムでオープンソースの『Open Chain Access Protocol』を実装
- 2018年4Q:イーサリアムのための『Open Chain Access Protocol』とアダプターを公式リリース
ロードマップでは、2018年4Qにイーサリアムへの接続が可能になる予定であり、注目が集まっています。
ジーンの考察
システムにおいて『互換性』はとても重要なファクターです。それは、ブロックチェーンにとっても同様です。
少し雑な例えですが、『プレステ4』で『プレステ3』のゲームディスクは動作しません。同じプレイステーションですが『互換性』がなかったのです。
普通に困りますよね。
イーサリアムのブロックチェーン上で作られたアプリケーションを他のブロックチェーンで動作させるには、今はほぼ作り直しのような状態です。しかしながら、ArcBlockの登場ににより、これらに『互換性』が生まれます。
アプリケーションの開発者や利用者は多大な恩恵を受けることになります。
このブロックチェーンの『互換性』には一定の需要があると考え、私はICO時にABTトークンを購入しました。今後が楽しみな仮想通貨の一つです。
ちなみに、上の画像はICOでの購入時に発行された証明書です。ICO参加者への粋な計らいが感じられて、しばらくは応援せねばという気持ちにさせられました。
ArcBlock(ABT/アークブロック)の購入方法
残念ながら、日本の取引所では買えません。
購入可能な主な海外取引所は以下の通りです。
- Huobi(フオビ)
- OKEX
- coinbene
- Bibox
この中では、取引量も多く、日本語対応のHuobiがおすすめです。